『愛新覚羅浩の生涯-昭和の貴婦人-』渡辺みどり

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渡辺みどりさんの名前はワイドショーの
皇室ご担当としか印象が無かったのですが
ご無礼致しました。
筆に無駄が無く、感情を抑えた潔い
とても素敵な著作だと思いました。

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ラストエンペラー溥儀の弟、人格者として知られる溥傑に嫁いだ
明治、大正天皇とのつながり深い嵯峨家浩の生涯

第二次大戦下の満州で悪名高い関東軍と
混乱が激しかった戦後中国
その二国に翻弄された、その生涯が
細かく、けれども簡潔に描かれています。

戦略結婚だったにも係わらず熱く結ばれたお二人が
そのお立場故、長く監禁された事や
聡明で美しい彗生さんの事件
何もかも知らない事だらけでした。

陛下と美智子様が戦後初めて中国に訪問された際の
溥傑氏の発言がとても深いと思いましたのでここに写させていただきます。

「こちらは期待していません。謝罪は要求するものではない。求めたら親善ではないでしょう。」

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取材相手との距離の置き方、視線、筆の置き方など
勉強になることがとても多かったです。
浩さんと溥傑両氏の気持ちが最後まで気高く美しかったのが胸を打たれました。
貴婦人とは、そのことを指しているのだと思います。

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